相馬救援隊について

趣旨

激甚災害が東北地方を中心に発生し、旧相馬藩領も大きな被害を受けました。旧相馬藩領は先祖が長年に渡り営み守り続け、子々孫々に残していきたい土地であります。現自治体の枠に拘らず、旧相馬藩領全ての地域が復興し、将来に夢と誇りを持てる土地にするべく行動することを決断しました。

きっかけとして、旧相馬藩領に永く継承され、地域の皆様の安寧をお祈りする意味を持つ相馬野馬追を力強く推進します。その為には、甲冑・騎馬など物資の調達、各種広報が必要であり、多くの参加者を募る為には以前のような生活を取り戻す必要があります。これらの行動が、旧相馬藩領にお住まいの一人でも多くの皆様に勇気と希望を与えることと信じています。

災害後現地入りをして、自治体を始め数多くの団体が連携して活動することの大切さ、自治体の手の届かない方々へのきめの細かい配慮の重要性を強く感じました。また各種行動を実施するに当たり、法人格をもつことが活動に対して皆様のご理解を得る為に必要と感じ、この特定非営利活動法人を設立します。

申請に至るまでの経過

  • 平成23年3月
    設立発起人相馬行胤、相馬陽胤が被災地での活動及び遠隔地から物資の供給運搬活動を開始。
  • 平成23年3月
    設立発起人相馬行胤、相馬陽胤が被災地で、NPO法人設立を検討。
  • 平成23年4月
    設立発起人会を開催し、設立の趣旨、定款、会費及び財産、平成23年度及び平成24年度の事業計画、収支予算、役員の案を審議し、決定。
  • 平成23年4月
    設立総会を開催し、議案について承認され、申請に至る。

団体概要

2011年3月11日に起きた東日本大震災により、私共の故郷は甚大なる被害を受けました。またその後の原子力発電所の事故により、被害は一過性のものではなく、今もなお放射能災害による被害は続いております。

私たち相馬救援隊は震災以降、故郷を救うために何かをしなければという思いで相馬に向かった私を助けてくれるべく仲間たちが協力をしてくださり立ち上がった団体です。私が現地で必要としているものを仲間に伝え、全国の皆様のお気持ちを集めて頂き相馬に送ってもらいました。

多くの物資やお金をお預かりするようになり、問題も長期化していくという判断からNPO法人を申請し、その年の6月から法人として活動をするようになりました。

私が先ほどから申し上げている故郷というのは旧相馬藩領を示しています。旧相馬藩は東京電力第一原子力発電所がございます大熊町から北に半径50km相馬市まで、あと飯舘村や葛尾村の一部となります。この地域はいまだに国土の3分の1が居住制限区域に指定されているまさに原発ドストライクエリアと呼べます。

相馬藩はこの土地を拝領してから一度も国替えが行われていない珍しい地域です。800年以上お世話になった故郷に対する郷土愛というのはどれほどのものか。またその愛すべき故郷にお戻りになれないという辛さはどれほどのものか。この故郷に今回課せられた試練は一朝一夕では解決できない大きなものであります。

しかし私は必ずや相馬はこの困難を克服できると信じています。それは楽観的に申し上げているわけではなく、過去に幾多の困難を乗り越えてきた歴史が証明しているのです。この度の震災も本当に大変な出来事ではありますが長い歴史の中で一番の困難かと問われると私は否だと思います。過去には同じように地震、津波といった自然災害、2度にもわたる大変な飢饉、大国との戦、時の政府による国替えの危機など数えればきりがありません。その幾多の困難を相馬は乗り越えてきたのです。そのDNAが相馬には残っています。先人たちが残しくれた故郷を後世に残したい。その想いで皆が知恵を出し合い努力をし乗り越えてきたのです。今回も同じです。しかも現在は全国、全世界からこの地域に対し暖かいお気持ち、英知が届いています。

相馬のDNAと皆様の英知が集結すれば必ずや良い結果が導き出されます。私ども相馬救援隊は先人たちが築き上げた故郷を未来800年残すため出来ることを行ってまいります。

活動内容

相馬に新た産業を

相馬は本当に自然豊かな地域です。海に行けば近海で1000種以上の魚種が集まります。畑ではお米だけでなく、果樹や多くの作物がとれました。自然の恩恵により相馬の基幹産業は第一次産業です。それが原発災害(風評被害含む)により大変な打撃を受けています。この問題を解決すると同時に私たちはこの地域に新たな産業を構築することが急務の使命となっています。

過去に飢饉を克服するために二宮尊徳翁の「御仕法」を取り入れ以降150年の繁栄を築く基礎となりました。今こそ「平成の御仕法」を求め、新たな産業を構築してまいりたいと思います。

新コミュニティー形成

故郷の国土の3分の1にお住まいだった皆様が居住制限区域に指定されているため未だに家に帰ることを許されておらず全国各地にバラバラとなり生活されています。多くの皆様のご協力により、居住制限解除に向けて動いている地域もありますが、まだ多くの地域では先が読めない状況が続いています。コミュニティーが崩壊し、別天地で生活を送ることにより、故郷との接点が少なくなってくると、文化、伝統の継承が困難となり、時は郷土愛をも奪いかねません。それを回避するべく郷土の皆様が集い仕事をし生活ができるコミュニティー事業を広島県神石高原町で行っています。

現在の日本の地方は過疎化が進み、疲弊しています。そんな地域をご避難されている皆様のお力で解決するお手伝いができれば、震災以降お世話になり続けている我々から少しでも恩返しができるのではないでしょうか。

 

役員紹介

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理事長相馬行胤